こんにちは、近藤です。
9月になりましたね。
朝の肌寒さと黄金色の田んぼが秋の訪れを感じさせます。
日中の暑さはやわらいで来ているような、フェーン現象で暑いような。
着実に秋に近づいてはいますが、まだまだ熱中症対策が必要な感じですね。
さてさて、昨日はスガツネ工業さんと日本ベアリングさんの展示会に行ってきました。
展示会では特別公演として、山中道夫さんの講演会もありました。
山中道夫さんはゼノデザインというデザイン事務所の代表を務めておられるデザイナーです。
公演内容は「デザイン」という言葉について掘り下げていくような公演でした。
私は大学でデザインを学んでいたので話は授業の復習のような感じで聞くことができました。
まず、お話されていたのはデザインとはなんなのかということでした。
ここからは私のメモと資料を参考にためになったお話を箇条書きにしていきます。
デザインは「みため」だけではない、「コミュケーション」として商品の意図を伝えるもの
ユーザーは機能が優れているものではなく、多少使いづらくても面白いものを買う
デザインが優れている会社には就職希望者が増える
商品企画のゴール(コンセプト)が定まらないと、企画が迷走する
企画を決め→デザイナーに依頼→アイディアを出してもらう(アイディアはばらけていた方がいい)
→デザイン修正→試作→修正→完成
ボツ案はデザイナーに権利がある場合が多いので確認する
デザインをもとに製図し、検討、試作し検討
目的のあるスタイリングはうつくしい、必然性のあるものは美しく見える。
プロトタイプ試験はとても重要
非日常こそクリエイティブ
雑多な知識こそクリエイティブ
罠にはまってないか
機械設計でかっこいいスイッチがない→操作盤のデザインを工夫する
ネジを隠す 揃える
デザインがアイコンになる (ビートル フィアット500)
アイコンになると古さとかそういう感覚はなくなる
いいデザインだと感じる→時代背景等も関係がある
形は機能に従う→軍のものはうつくしい→人を殺すためだけに作られたもの
ということでざっと書き出しました。
一見あたりまえのことなのですが、デザインは意識することで
より良いものができる分野だと思うので言語化することはとても大切だと思います。
特に私の中で印象的だったのは
デザインがアイコンになるというお話です。
講演のなかでよく話題に上がっていたのが新型プリウスです。
賛否両論ある、新型プリウスですが
コンセプトが「未来」であるプリウスはデザインに成功している
しかし、魅力的ではないとする人もいる
というお話で古い車が好きな人と新しいものを好きな人
が存在するなかで、すでに古いから好きとか新しいから好きという中にいない
アイコン化されているデザイン 例:「ビートル」「フィアット500」
があるということを聞き、なるほどと思いました。
車ではなんとなくわかりづらい気がしますが
醤油の瓶は有名ですね。言われて思い出す、古さを感じないデザインだと思います。
次に印象的だったのは軍のものはうつくしいという話です。
確かに目的に真にまっすぐなモノづくりですね、軍のもの。
拳銃や刀、一切の妥協を許されないなかでただひとつの目的を達成するために
作られているなぁと感心しました。
最後に非日常こそ、雑多な知識こそクリエイティブという話ですが、
私も常に心がけていることで
分野外のことこそやってみる、やらなくても良いことをやってみる
ということは大切だなと思います。
弊社で育てている植物も、普段ならあまり気にしない天気や温度の変化
昨年との比較等、日常の様々な気づきや知識をもらっているような気がします。
また、私事ですが、パン作り、最近では洗濯に興味があったりと
調べると情報が得られる時代ですし、勉強になる事が多いです。
ということで、9月も非日常を大切にガンバって行こうと思います。
今回文字多めですので誤字脱字ありましたらすみません。
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